人生の終わり方
来年で90になる祖母がゴハンを食べなくなり1日1本の点滴で過ごしていると両親から聞いた。
もう10年くらい認知症で施設にいる祖母。
私のことはもちろん、息子である父のこともわからない。
わかってもらなくても実家に帰省したら会いに行って少しの時間一緒に過ごした。
会話にもならない。でも祖母がニコニコしているだけで充分だった。
もう1日1本の点滴以外は治療も何もしない。
覚悟しておかないといけないと思う。
17年前に突然祖父が亡くなり、そこから祖母は孤独だったと思う。
外にでる時はいつも祖父と一緒だったから、一人になるとどこにも行けない、行かない。
そのうち耳が遠くなって会話に入れなくなる。
その疎外感が祖母に孤独を感じさせて、認知症を加速させたように思う。
私は一緒に住んだことがなくて、年に数回会うだけだったから祖母に負の感情を持ったことはほとんどなかった。話が通じなくなっても笑って会話できた。
でも一緒に暮らして介護してきた叔父や叔母は良い事ばかりじゃなかっただろう。
それでも今、毎日施設に通って祖母のそばにいる。
今、祖母は心で何を思ってるんだろう?
周りは少しでも長生きしてほしい、元気でいてほしいなんて願っているけど本人は実は祖父のもとにいきたいと思っているかも?と考えたりする。
元気な時にもっとたくさん話をしておけばよかった。
後悔しても遅いけどそう思う。
今はただこれ以上しんどい思いや痛い思いをせずに祖母のペースで日々を過ごしてほしい。
ここまで生きぬいてきたおばあちゃん。本当にすごいよ。
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